マイケル猫、胃炎の顛末

このへん」にも多少書きましたが、マイケルの吐き戻し、結局胃炎というか、胃酸過多でした。
治療して経過観察になったので、忘備録も兼ねて経緯を書いておくことにします。
とりあえず、3日に1回の吐き戻しは病院行ったほうがいいらしいよ!

始まりは8月末頃。

ティグやんが家に来て、ようやく顔合わせが済んだ頃だったと思います。

帰宅すると、消化した餌まじりの吐き戻しがありました。量からいってマイケルかと思ったのですが、この時は犯人が特定できませんでした。

その後も数日に一度の割合で続き、そのわりにマイケルもティグも特に苦しそうな形跡もなく…。

特定できないままティグのワクチンの際に獣医さんに相談したところ、「食欲もあって運動してるようなら、様子見かな」との判断でした。

9月中ごろ、やっとマイケルが吐いている現場を確認。吐き終わるとケロっとしてカリカリを食べ、プロレスに興じています。

似たようなケースをネットで調べ、ストレスか、食事内容か、ということでいろいろ調整してみることにしました。

その後、ジリジリと嘔吐の感覚が狭まってきました。食事を変えると数日平気なこともありますが、反動みたいに2日ほど続いたり。平均して3日に一度胃液を吐いている状態で、いくら平気に見えてもこれはおかしい、と思うようになりました。

ただ、猫って病院もストレスだし、検査もものすごい体の負担になるし、と思うとなかなか受診のタイミングが掴めず…。

そして10月末、とうとう日に複数回嘔吐するようになりました。正確には朝晩一回ずつ。

それが金曜日で、こりゃいかん、明日の土曜は朝から病院だ、と決めたのですが、その土曜の朝、今までにない回数吐き戻しがありました。もう慌てて病院に。


マイケルの症状は、まとめるとこんな感じです。

  • 複数回の吐き戻して、概ね胃液か消化の終わり頃の餌。
  • 2ヶ月ぐらいかけて悪化。複数回吐くようになって1日。
  • 平熱。
  • 吐いた後でも平気で食事。平気でプロレス。
  • 下痢も便秘もなし。
  • お腹のキュルキュルいう音もなし(単に聞けてない可能性あり…)

院長先生はしばらく悩んでいましたが、前回のワクチンの時より体重が増えている(6.0→6.2kg)こと、吐き戻しが主に透明な胃液であることから、無理に検査はセずに投薬で様子を見ることになりました。

アレルギーの可能性もあるけど、まず今の薬で様子を見てからにしましょう、と。他に、夕方まで絶食(水も絶食)を言い渡されました。一度お腹の中を空にしてリセットしてから薬を効かせましょう、ということだそうです。

ちなみに平均3日に1回は、嘔吐の回数としては多すぎだそうです。

知らずに一ヶ月我慢させちゃったよ orz

ぶっとい注射を首の後ろに、小さい注射を後足にされて、それが両方ともかなり苦痛だったらしく、いつもはもうちょっとあちこち気にするのに、ずっとうずくまっていました。

そして帰宅してすぐまた嘔吐。

ティグと下僕も一緒に半日絶食し、夕食が終わってから錠剤を口に放り込んだのですが、飲みやしねえw

鼻押さえてるのに必死で飲むの我慢。なんと5分以上我慢比べ。しかも、手にうっかり穴が飽きそうな勢いwww 諦めて翌朝から砕いてウェットに混ぜました…。

薬を飲んでから、嘔吐がピタッと止みました。

「ザンタック錠」という、人間にも処方される薬です。

胃潰瘍や胃炎の際に、胃液が出過ぎないようにするお薬のようです。これがよく効くということは最低でも胃炎…。

我慢し過ぎやねん ho orz


追記:吐き気止めについては下記の獣医師さんのブログが詳しかったです。ザンタックって一瞬だったんですね。

院長のブログ::嘔吐を止める - 岡本動物病院[島根県松江市]

<<次の記事前の記事>>院長 / つぶやき / 2014.4.29 21:29嘔吐がある際には真っ先に行う処置です。 まずはここから。嘔吐があると、食べ物も水も全て逆流して口から出てきます。 胃の中に食べ物や水がない場合には胃液が、ひどくなると胆汁が出てきます。 回数が多くなればなるほど体へのダメージが大きくなります だからこそ、まずは「嘔吐を止める」ことに集中します。 ではその方法は?ということ・・・ 実際には原因によりけりなんですがここでは使用する薬について。 現在頻繁に使われているのは「セレニア」という注射薬です。 これは脳に「嘔吐中枢」と言うのがありまして、ここが刺激されると 嘔吐してしまうということで、セレニアはこの嘔吐中枢に作用して嘔吐を止めます。 いろんな原因で嘔吐が起こるにせよ、この嘔吐中枢が刺激されるからですので 所謂「「究極の嘔吐止め」となりますね。 ついで、頻発する嘔吐によって結果として胃や十二指腸の粘膜が傷つきます。 また腎不全の際にも同様に粘膜の損傷が起こります。 そこで使用されるのが「H2ブロッカー」と呼ばれる薬です。 いろんな種類がありますが、皆さんの記憶にあるのは「ガスター10」ではないでしょうか? これがその薬です。 このH2ブロッカーは過去から現在までの変遷がありまして 動物で最初に使われたのは「タガメット:商品名」というものでした。 ただ、これは犬はいいけれど猫に使用するのは要注意というものでしたね。 実際使っても特に問題はありませんでしたが。 私もこれを飲んだことがあります。 ストレス性胃潰瘍という診断でこの薬が処方されました。 二日目にはすっきりして回復しました。 ただ、薬の副作用と思われますが、服薬後ものすごくお腹がすいたんです。 なんというか・・・急に食欲がわ~~~っと出てきました。 それも相まって回復が早かったのかもしれませんね。 タガメットの次は「ザンタック:商品名」が使われるようになりましたが これはタガメットより効果が高いということでしたが、すぐにガスポート:商品名:ガスターと同じ成分」が 出回るようになりましてあっという間に使われなくなりました。 ザンタックは使用した記憶がほとんどありません。 どのくらい効果が上がったかといいますと、タガメットは10mg/kgで使用していましたが ガスポートは0.5mg/

www.okamoto-vet.jp

薬を飲み始めた翌日、今までより激しくプロレスをするようになりました。あと、今までよりガツガツ食べるようにもなりました。普通に見えてたけどけっこう苦しかったんだな、と実感…。

薬ですが、冷たいウェットに乗せるより、少しお湯で緩くしたものに溶いたほうが食いつきがよかったです。

かなりこわごわ様子を見ていたんですが、嘔吐は本当にピタッと止まりました。順調に10日経って再診。体重が10日で200gも増えてる orz

人間換算で2kgですよ。なにこの正月太り状態。

院長先生にも笑われる始末ですよ…。いままで増え方が緩やかだったのは体調が悪かったせいなんだね…。むしろ悪いのに増えてたんだね……。

胃が悪いってわかってから食事をカロリー制限のものから胃腸が弱いコ用(ロイヤルカナンのセンシティブ)に変えていたのですよ。

センシティブにしてからウンチも調子良かったですからね。ちょっとコロコロ気味が繋がるようになってたし。そうか、吸収もよかったか………。

というわけで、お薬が非常によく効いてるので、これから10日、半分の量で様子見になりました。

この薬がよく効いて、急に太れて毛艶もいいってことは、アレルギーでもないし、重大な病気でも無さそうだとのお話でした。

何らかの原因で胃液の調節ができてない状態だったんじゃないかと。で、ちょっとお腹が空いただけで胃液が出すぎて気持ち悪くなってたと。

薬で胃炎も落ち着いてるはずなので、徐々に減らして様子を見て、何もなければOKらしい。元々来月ワクチンなので、その時に再診にしましょう、という事になりました。


今一番の問題はデブだそうです orz

アレルギーでは無さそうなので、センシティブの残りとステアライズドを合わせて与えて、その後サンプルでもらって食いつきがよかったヒルズのr/dに切り替えて様子を見る予定です。

ちなみにティグやんもデブなので、ステアライズドの残りとキトンを半々ぐらいにして一緒にダイエットです…。

思ったより繊細だったんだな、マイケル…。宅配さんや消防点検さんにゴッツンゴッツン懐くからてっきり神経太いと思ってたわ。ビビリじゃないけど繊細なんだよなぁ…。

ティグはビビリだけど大雑把なんだよねぇ。足して2で割りたいわ~。

猫にも個性があるもんだと感心しました。

とりあえずマイケルがんばれ!

日々是猫日

猫に関する色んなことをのんびり&ぼんやりと。